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「何をするか」よりも、「誰とするか」。“人”を中心とした組織づくり。

「社員の適性をビジネスにどう活かせるのか」を考えた先に、会社の成長がある。

-現在担当している業務を教えてください。

吉田

私はITソリューション事業部という部署で、プロジェクトマネジャーとして仕事をしています。当社では、歯科領域に関係するさまざまなITサービスを開発しているのですが、そうした世の中に届けるプロダクトの開発から社内のシステム管理まで、IT領域に関して幅広く担当しています。

神馬

私は、HRD事業部に所属しています。求職者(歯科医師や歯科衛生士)と歯科医院との最適なマッチングに向けて、求職者の行動分析や就活イベントの企画・運営などを行っています。

-ITソリューション事業部は、吉田さんの入社時にはなかったと伺いました。

中山

当社はもともと求人雑誌からスタートした会社なのですが、成長とともにいろいろなプロダクトを作るようになり、外注ではなく自社で開発する必要性を感じていました。ちょうどそんな時期に出会ったのが祐司(吉田)で、一からの組織づくりに尽力してくれました。

吉田

エンジニアがいない環境の中、言われたタスクをこなすだけではなく、自ら考え、何かをつくり上げるという点に魅力を感じたんです。自分の中でもチャレンジングな選択だったのですが、いわゆるクライアントワークとは異なる価値を感じて、扉を叩きました。

-HRD事業部も、神馬さんが入社後にできた部署なんですね。

中山

そうですね。基本的に仕事に人材を合わせるのではなく、出会えた社員の適性をビジネスにどう活かせるのかを考えた、当て書きの経営をしています。HRD事業部は彼女が入社した2年後に作りました。

神馬

私は教育学部出身で、教師になるか、企業に就職するか、ずっと決めかねていましたが、仮にいつか教師になるとしても、まず一般の会社でできる限りいろいろな経験をしようと思ったんです。そんなときに出会ったのが、クオリア・リレーションズ(現クオキャリア)でした。創業5年のベンチャー企業で、ここでならいろいろな経験を積めると思い、入社を決めました。それから営業や広報を経験し、HRD事業部の立ち上げに携わりました。現在、HRD事業部では歯科衛生士を目指す学生に対してのキャリア教育も行っています。就職はあくまでもスタート、入社後にその人材が活躍するためにキャリア教育は必要不可欠です。肩書きこそ教師ではありませんが、自分の中にある教育への思いを生かせる仕事だと思います。

クオキャリアならではの働き方に感じるやりがい

-どのような点で、仕事のやりがいや面白さを感じますか。

神馬

私は求職者と接する機会が多いのですが、一人ひとりのキャリアに対する希望や不安を聞き取ることで、今の学生の皆さんの考え方や根底にある課題に気がつくことが多いんです。そして、それは業界全体の問題点を解決し、改善するためのヒントでもあります。私はその気づきをもとに、データを集めるなど形にして、人材を募集しているお客様にかみ砕いてお伝えするようにしています。目の前の一人に向き合い、突き詰めていくことで、業界全体、社会全体に通じるアプローチをすることができる。こうした関わり方ができる今の仕事に価値を感じていますし、この会社ならではの楽しさだと思います。

中山

具体例として、自分が成長できるところに就職したいという希望が多かったとします。その際、単に『教育体制充実』と募集要項に書けばいいというものではありません。なぜ、成長できる職場環境を望む学生が多いのかを、彼女たちが抱えている課題や業界、自分たちの未来に対する不安といった、その背景にあるものを探ることによって、くみ取る必要があります。時には業界を良い方向に変えるような提案につなげることもできる、そんな仕事ですね。

-吉田さんはいかがでしょうか。

吉田

エンジニアとして依頼されたプログラムを書くだけではなく、自ら企画したことを自分の力で実現し、お客様からのフィードバックを直接肌で感じられる、それがやりがいを感じるところですね。さらに、当社で開発したプロダクトが業界初だったり、その後の業界のスタンダードになったりするケースもたくさんあります。例えば、歯科衛生士の学校は、以前は紙で求人票を受け付けていたのですが、現在は当社が開発した求人票を受け付けるシステムを多くの学校が使っています。DXなど時代による変化が進む中で、当社が果たす役割は大きいと思っています。

中山

当社のITソリューション事業部の特徴としては、技術オリエンテッドではない点が挙げられます。特定の技術を身に付けたいではなく、その技術を使って作りたい世界があるという方にとっては、楽しく仕事ができる環境だと思います。作り上げたプロダクトは、業界だけではなく、時には社会全体に対して影響を及ぼすものもあります。自らの技術で世の中の景色をより良く変えることができる、そうした点も面白さの一つだと思いますね。

歯科にとどまらず、社会全体の課題解決を。

-歯科人材市場は、今後どのように変化していくとお考えでしょうか。

中山

健康寿命を延ばすために、体全体に大きな影響がある口腔内の健康が大きな注目を集めています。加えて、社会全体の高齢化、医療・介護費用の増大などを背景に、治療ではなく、予防の重要性があらゆる場面で強調されるようになりました。『治療から予防へ』という大きな流れの中で、予防歯科の重要性はますます増しています。予防歯科においては、歯科医師はもちろん、歯科衛生士の存在が必要不可欠です。社会全体として歯科衛生士が不足する現状において、我々がやるべき仕事もたくさんある、そう考えています。

-業界を担う人材として、クオキャリアで一緒に働きたいと思う人はどのような人でしょうか。

中山

当社の社員の中に、歯科医院での就業経験がある人は一人もいません。当社が求めているのは歯科業界に詳しい人ではなく、歯科というアングルから社会の課題に対してアプローチしたいと考えている人です。当社は、課題解決を通じて、自身の成長を促すことができる職場です。成長した新しい自分に出会いたい、そうした思いをともにできる方に、ぜひチャレンジしてもらえたらうれしいですね。

中山 豊(代表取締役)

【経歴】

上智大学文学部史学科中退、早稲田大学第二文学部日本文学専修卒業。上智大学には日本経済新聞奨学生として進学。早稲田大学では大隈重信奨学金、小野梓奨学金を受給。家庭用衛生機器を扱う訪問販売企業の営業職としてキャリアスタート。大手通信系営業会社、大学学術系出版社を経て、資格取得講座や法人研修を企画運営する大手教育系企業に入社。新規事業開発部門の責任者、執行役員を経て、独立。2006年に株式会社クオリア・リレーションズ(現クオキャリア)を設立し、代表取締役に就任。

吉田 祐司(ITソリューション事業部マネジャー)

【入社年】

2014年

【経歴】

専門学校卒業後、ゲームプログラマーを養成する専門学校の講師としてキャリアをスタート。その後、中堅SIerでの勤務を経て当社に入社。入社当時は社内にIT部門はなく、代表とともに部門の立ち上げを行う。ITソリューション事業部にて、情報システムからプロダクト開発までを一手に担っている。

神馬 綾乃(HRD事業部マネジャー)

【入社年】

2012年

【経歴】

千葉大学教育学部を卒業後、当社に新卒入社。HRD(Human Resource Development)事業部では就活イベントの企画・運営、歯科衛生士養成機関でのキャリア教育支援を行っている。育産休を経て、現在は時短勤務をしながら育産休前と変わらないパフォーマンスで組織に貢献している。